about ace
トップメッセージ
さらなる成長を目指した変化・挑戦で
トップランナーとして走り続ける
代表取締役社長 森下 宏明
コロナ禍で受けたダメージから脱却し
成長路線へとシフトチェンジしていく
カバンの製造卸業は、良くも悪くも景気動向の影響を受けやすいという特徴があります。世間が好況下にあれば人の動きが活発になり、ひいてはスーツケースやバッグの需要が高まります。逆に、不況や災害で人の動きが停滞すれば、私どもの業績も低調に陥るのです。当然、2020年に深刻化したコロナ禍は、エースにも大きな打撃をもたらしました。
しかし、コロナの弱毒化を受け、2022年夏ごろには政府が社会経済活動をまわしていく方向に舵を切り、秋からは渡航規制が緩和され、激減していたインバウンド需要は回復基調に転じました。また2023年以降、多くの人々の行動を活性化させるようなビッグイベントも控えています。
もちろん単純に楽観視はできませんが、先述した明るい材料と“withコロナ”政策がうまくかみ合えば、これまでのディフェンスから成長を目指すオフェンスへとシフトチェンジできると受け止めています。
多様な販売チャネルのすべてに対応し
企画・製造・販売を一気通貫で手がける
おかげさまで、エースは国内最大手というポジションにあります。
私は、エースがトップランナーでいられる要因は2点あると考えています。ひとつは、百貨店や量販店、専門店など、多種ある販売チャネルのほぼすべてに対応していることです。チャネルごとに事業部を分けることで担当社員の専門性を高め、各チャネルの特性に適した販売戦略のご提案・展開につながっているのです。そしてもうひとつが、企画・製造・販売のすべてを自社で手がける一気通貫体制です。エースで扱っているブランドの約8割は、社内のオリジナルブランドです。各ブランドのコンセプトを社員同士でしっかり共有したうえで企画・製造・販売にあたるため、ブランドの価値や魅力をより高めていくような商品展開を実現できています。
先に触れたコロナ禍だけでなく、東日本大震災やリーマン・ショックなど、私たちは幾度も過酷な状況に直面してきましたが、逆境に屈することなく走り続けられているのは、これら2点によるところだと思っています。
事業部化でブランドの価値や魅力を向上
新規事業への進出でリスクに強い会社に
マーケット動向やエースの強みを踏まえた今後のビジョンですが、さらなる成長を目指すため、大きく2つの課題に取り組んでいきたいと思っています。
ひとつは、不況や災害、パンデミックなどの逆境下にあってもニーズを見込めるような分野への進出です。すでに、スポーツ市場に向けたゴルフ事業に取り組んでいますが、今後はライフスタイル事業などにも着手し、イベントリスクに強い会社へと進化させていく所存です。
取り組みのもうひとつは、ブランドの単独事業部化です。今のエースは、例えば「プロテカ事業部」といったようなブランド別の分け方はしていません。百貨店専門の営業なら、自身の担当店舗に対しエースの複数ブランドを販売するという体制を取っています。商品企画やPR、営業などの各担当が複数ブランドを手がける体制は、経営上は高効率です。しかし、今まで以上にブランドの価値や魅力を高めていくうえでは、各担当が同一ブランドに専念する必要があります。まずは求心力の高いプレミアムブランドを単独事業部にし、これをベンチマークに他のブランドにも展開していきたいと考えています。
興味の対象を広げて多くの感動を得る
好奇心旺盛な人に仲間になってほしい
昨今の若い社員を見ていると、私が同世代だったころに比べて、はるかに優秀で勤勉だと感心します。同時に、興味の対象が限定的で、関心がない分野については淡泊であるという印象も受けます。新たな商品を生み出して世に広めていくためには、さまざまなことに興味を抱き、感動できるような豊かな感受性が必要不可欠です。エースが今後もトップランナーであり続けるには、社員ひとり一人が、幅広い分野・事象にアンテナを張り、着想を得る必要があります。これから仲間になってくださるみなさんには、意識して好奇心を旺盛にしていただきたいですね。自ら進んで未知の分野に触れ、さまざまな発見や感動を職務に活かしてくださるような方との出会いを楽しみにしております。