生家は当時、石川県下で唯一の農業専門校である旧制松任農学校（現石川県立翠星高等学校- 後に移転）のすぐ近くにあり、そのグランドが私たちのよき遊び場だった。

小学校に入る前から学生さんと毎日のように相撲や野球に興じていたが、少年野球の盛んだった松任尋常小学校（現 松任小学校）に入学したことで、野球熱は一段と高まった。明けても暮れても、野球野球の毎日となった。一日一度はボールを握らないと気が済まなかった。

しかし４年生の時に、それほど好きだった野球と縁を切らざるを得なくなった。というのは、店の商品陳列棚のひな段に上がっては飛び降りる、という遊びを繰り返していた時、足を踏みはずして転落し、その時に右腕関節骨折という大怪我をしてしまったのである。

その他にスポーツは陸上、テニス、水泳、ダイビングとなんでもこいだった。子供相撲大会では五人抜きをやって、大きな優勝旗をもらい、安田町の家まで行進した思い出もあります。毎日毎日が多忙で、勉強する暇がなかった。