仕入れを任される
19歳の秋に、仕入れの一部と生産担当を任されるようになりました。
上司の服部さんや石川さんには、お得意先への手紙、伝票の書き方等、私はよい勉強をさせていただいた。上司がよければ部下もよくなる、すべてに通じるように思いました。
発送、荷受け、仕入れ、商品管理と順次教えていただいた私の修業時代は、実り多いものであり感謝感激でした。
特に商品管理部は、きわめて重要な部署であることを痛感しました。ただ美しく整理整頓して並べるだけでなく、その内容が肝心である。ひと目見ただけで売れる商品、売れ足の遅い商品などを区別し、この商品は売れるかどうか、この商品は飾り品であるかを見抜くなど、きめ細やかな観察力が大切であることを教えられました。
何といっても販売セールスマンが喜び、お取引先、お客様に喜んで買っていただける商品でなければならない。そのような大切なことを勉強させていただくのは、商品管理部であると確信した次第です。毎日毎日、同じことのくり返しではあるが、その実績と努力の積み重ねが重要であり大切です。
年輪を重ねるにしたがって、商品知識が自然に身につき、職場の技術者、メーカーさんのよき相談相手となり、信頼されるようになりました。