社会への報恩感謝
1951年(昭和26年)のことです。新しい店舗の完成記念として何か感謝奉仕の形に表すことができないものかと思っているとき、郷里松任(現白山市)の小学校では、入学時にランドセルを持っていけない子どもさんが少なからずおられることを知り、ランドセルをお祝いとして贈らせていただくこととしました。
毎年続けた奉仕でしたが、ランドセルは各家庭でも求められるようになったことから、その後は図書を贈らせていただくようになりました。1968年(昭和43年)には災害被災地の新潟県の小学校にはランドセルを、そして北海道工場完成を機に赤平市の小学校にも本を贈らせていただきました。
また、1956年(昭和31年)、同郷先輩の薦めで「朝起会」への参加が始まりました。会では今日一日をより善く生きるため「朝の誓」を参加者全員で昌和し、社員とともに感謝を込めて御堂筋の清掃などを行ったのち、各人がその日その日の出来事をお話しし、よい勉強となる機会でありました。
朝の誓
一、今日一日 三つの恩を忘れず 喜んで進んではたらきます
一、今日一日 人の悪をいわず 己の善を語りません
一、今日一日 気づいたことは 身軽にすぐ行ないます
一、今日一日 腹を立てず 不足の思いをいたしません
一、今日一日 三つの無駄を排し 新しく大地に生き貫きます
*三つの恩=親の恩・師の恩・社会の恩
三つの無駄=物の無駄・時の無駄・心の無駄
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