新川柳作記念館 Ryusaku Shinkawa Memorial

ACE

広まるエースブランド

大丸東京店さんの店頭(写真は昭和30年代中頃)

1954(昭和29)年10月21日、大丸さんが東京駅八重洲口に関西有名デパートとして華々しく開店されました。カバン売場は一階入口近くと場所も良く、さらにご担当は「東レナイロンエースバッグ発表展示会」へ一番に駆けつけてくださった方で、ナイロンバッグに対する関心も高く、カバン売場の大半を東レナイロンエースバッグで占めてくださいました。お蔭で発売日から、朝に納品しても、夕方には品切れとなる上々の売れ行きでした。

当時、東京店は東日本全域が担当エリアでした。都内へはオートバイ1台で配達していましたが、注文が増えるにつれ対応できず、ワンボックスカーを増やし、社員はそれに相乗りで営業・配達に廻りました。横浜のお得意先へは電車利用で配達か発送していました。それ以外のエリアへは、トランクを両手に持ち、月間20~25日、お得意先を駈け廻る日々でした。お蔭でエースの名前が東日本へも知れ渡るようになっていきました。